「利用者と共に過ごす時間が支え」医療法人常清会のグループホーム風と光で働く魅力

今回は、医療法人常清会のグループホーム「風と光」(認知症対応型共同生活介護)で13年間働き続けている吉峯さんに、彼女がどのような思いで認知症ケアの仕事に向き合っているのかお話を伺いました。介護現場での具体的なエピソードを通して、仕事の楽しさや困難、そして職場環境についての率直な声をお届けします。

目次

利用者の生活に寄り添う13年間。認知症ケアの現場で働く喜びとは?

やすまさ

まずは自己紹介をお願いします!

吉峯

吉峯です。現在35歳で、常清会のグループホームで働いています。
今年で勤務13年目です。

13年間も働いているのですね!
ずっとグループホーム「風と光」で働いているのですか?

最初の2年は今の部署とは違うところにいました。厨房に入ってお惣菜を作ったりしていました。
そこで勤務しながら、グループホームにも出勤していて。

やすまさ

なるほど。
グループホームでは、どのようなお仕事をしていますか?

吉峯

認知症対応型のグループホームで利用者さんの生活をサポートする仕事をしています。
認知症の利用者さんは記憶の障害で、今起きたことをすぐに忘れてしまうので、状況に合わせて声かけやケアを行っています。

やすまさ

利用者さんとの関わり方で特に難しい部分はありますか?

吉峯

利用者さんの「帰りたい」という気持ちが強くなる時が特に難しいです。
自分が今もグループホームではなく「自宅で生活している」と思い込んでしまうことがあるので、どう声をかけるかを毎回考えています。
その都度、柔軟に対応していますが、やはり簡単ではない時もあります。

やすまさ

13年間続けているということですが、何かグループホームでの勤務を続けられている理由や工夫していることはありますか?

吉峯

仕事というよりは、利用者さんと日々を共に過ごしている感じで、会話を楽しんだりすることで続けられているのかなと思います。
一緒に生活している感覚が強いですね。
認知症の方のユニークな反応を楽しんだりもしているので、そこがやりがいに繋がっているのかもしれません

入社する前は認知症がどういうものか全く分からなかった

やすまさ

入社前に期待していたことと、実際に働いてみて感じたギャップはありますか?

吉峯

特にギャップはなかったですね。
そもそも、入社する前は認知症がどういうものか全く分からなかったんです。
現場で働きながら、経験を通じて少しずつ理解していった感じです。
イメージもなかったので、興味だけで入ったというのが正直なところです。

やすまさ

偏見や先入観を持たずに、自然体で利用者さんとの関わりを楽しているのが素敵ですね!

吉峯

そうかもしれません。ありがとうございます!

認知症だからと諦めるのではなく、できる部分を生かし支えていく

やすまさ

認知症ケアとして、具体的にどのような支援が行われているのでしょうか?

吉峯

認知症の方の生活に対する支援は、個々の状態に合わせたものが求められます。
「認知症だからできない」という考え方ではなく、「その方が今できることをできるだけ生かしながら機能を維持していく」のが基本的な支援方針です。
そのため、日々の生活の中で、できるだけ自主的に行動してもらうようサポートしています。

やすまさ

グループホーム風と光(認知症対応型共同生活介護)と有料老人ホームや特別用老人ホームの違いを教えてください。
支援内容や対象に違いがあるのでしょうか?

吉峯

有料老人ホームや特別養護老人ホームもありますが、グループホームは特に手厚いサポートが提供されていると思います。
1対1でしっかりと利用者さんと向き合い、その方ができることをできる限り長く続けられるように支援します。
認知症の方でも、できるところを活かしながら、その機能を保っていくというのが大きな特徴です。
グループホームでは、利用者さん一人ひとりに寄り添いながら、その人らしい生活を支えるために日々取り組んでいます。

やすまさ

とても丁寧なケアをされているのですね。
具体的な介護の仕方も、その方の個別の状態に合わせたサポートが求められるのがグループホームの強みなんですね。

吉峯

そうですね。グループホームでは、利用者さんの今できることを引き出し、サポートするという姿勢が求められます。
認知症だからといって諦めるのではなく、できる部分を生かしながら、その方の生活を支えていくことが大切だと考えています。

担当の入居者さんが亡くなる看取り経験の受け止め方

やすまさ

入居者のご年齢層は、認知症対応型ということで高齢な方が多いのでしょうか?

吉峯

そうですね。1番年齢が高い方は100歳の方がいます。
その方は最初からいらっしゃる方で、もう長い間一緒に過ごしています。若い方でも80代以上の方がほとんどです。

やすまさ

80代以上の入居者さんと関わっていると、担当しているタイミングで亡くなる方もいるのではないかと思うのですが、そのような看取りの経験についてどう受け止めていますか?

吉峯

私が勤務し始めてから今までに3名の方がグループホームで亡くなられました。
突然の出来事ではなく、少しずつ体調が悪くなる中で見守ってきました。
最期を迎える時にご家族と一緒に見送ることができる環境を提供できたことは、スタッフとしても安心感がありましたが、気持ちの整理は難しい時もありますね。

常清会の魅力は、子育てと仕事を両立しやすい職場環境

やすまさ

常清会で働く魅力について、教えてください!

吉峯

仕事の悩みだけでなく、プライベートなことでも相談できる環境があるのが魅力だと思います。
例えば、私の担当ユニットは決まっていますが、隣のユニットの入居者さんにも会いに行ったりして、毎日声をかけたりするのが楽しいんです。
仕事が終わってからスタッフ同士で話をする時間も楽しいですし、何かあれば上司にもすぐ相談できる環境です。

やすまさ

なるほど、そういった環境だと働きやすいですね。他に働いていて良かった点はありますか?

吉峯

私は子どもがいるので、3回も産休を取らせてもらいました。
その後も、早く戻ってきてねって声をかけてもらえて、休みも取りやすい環境でした。
今も子どもが小さいので看護休暇をもらったり、急に熱を出した時もみんなが理解してくれて休みを取らせてもらっています。
そういう柔軟さがすごく心強いですね。

やすまさ

子育てと仕事を両立できる環境が整っているんですね。
これからグループホームや他の福祉施設で働きたいと考えている方に、どんなメッセージを伝えたいですか?

吉峯

今、私は資格を取ろうと思って研修を受けさせてもらっているところです。
資格を取りたいと思った時に、会社がその勉強をサポートしてくれたのは本当にありがたかったです。
また、家庭や子どもの事情を理解してもらえる職場環境があって、復帰もしやすいというのも大きな魅力です。
家庭と仕事のバランスを取りながら働ける場所だと思います。

やすまさ

なるほど、資格取得もサポートされているんですね。今日は本当にいろいろなお話を聞かせていただきありがとうございました。

今回、グループホーム「風と光」で働いている吉峯さんにお話を伺いました。認知症の方との関わりを楽しみながら仕事に取り組まれている様子が印象的なインタビューでした。家庭と仕事の両立を支える職場の理解も、13年間働き続けることができた大きな理由なのではないでしょうか。介護や福祉の仕事に興味がある方にとって、参考になれば幸いです。

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